日本言語技術教育学会第33回研究大会・群馬大会の研究論文集である『言語技術教育33』の目次が完成した。貴重な論考を収載できた。執筆者各位に感謝する。
3月にAmazonで販売する予定である。研究大会参加者には,無料で配付する。
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言語技術教育33/ 目次
日本言語技術教育学会第三三回研究大会・群馬大会の成果と課題の想定 柳谷直明 ⅰ
一 特集 私が主張する「言語技術教育論」
◆ 言語技術教育解明試論二 ――宇佐美寬論文の検討を例として―― 柳谷直明 三
◆ 〈学習の手引き〉で言語技術を可視化する―大村はまの「てびき」を手がかりに― 大内善一 八
◆ 言語技術教育を支える人間としての在り方 野口芳宏 一三
◆ 言語技術教育と国語教科書 中村孝一 一八
◆ 「学習規律」の一部は言語技術である 渥美清孝 二三
◆ 「事実」と「考え」を区別して表現できるようにする授業の提案 今井 東 二八
◆ 論文の形式を重視した論理的文章の読み方指導(中学校) 長谷川祥子 三三
二 授業一 「話すこと・聞くこと」領域での言語技術指導
教材名『子供学芸員になろう〜対話による絵画の鑑賞を通して〜』(小四、自作教材)
◆ 国語科学習指導案『子供学芸員になろう〜対話による絵画の鑑賞を通して〜』 京野真樹 四〇
◆ 対話による鑑賞の内容を即座に再構成して解説する醍醐味を味わう 同 四四
◆ 提案授業に期待したいこと 開田晃央 四六
◆ ことばの引き出しを「開ける」・「増やす」手立て 中村麻里那 四八
◆ 教科内容に関わる指導の充実を 渥美清孝 五〇
◆ 「話すこと・聞くこと」の学習の基本はスピーチと話し合い(討論) 長谷川祥子 五二
◆ 否定、修正、変容のある授業を期待する 野口芳宏 五四
◆ 相手を尊重する心が起点となる 岩﨑 淳 五六
◆ 根拠を基に理由を明確にする「引用」の技術 大渕康孝 五八
◆ 基礎的な言語技術を繰り返し指導する 田邉 泰 六〇
◆ 扱う作品は学習者に選ばせればよい 大貫眞弘 六二
◆ 対話を通して、考えを深化・形成させる 冨樫いずみ 六四
◆ 「探究マップ」で論文発表をする――「思考」から「表現」(話すこと)へ―― 池田尚子 六六
◆ 作品鑑賞を話材とした具体的指導事項と伝達内容理解のポイントは何か 三浦 弘 六八
◆ 対話を核にした創造的な鑑賞学習――若冲「動植綵絵」の解釈・考察を通して―― 左近妙子 七〇
三 授業二 「書くこと」領域での言語技術指導
教材名『ミニ芥川賞作家になろう』――テキスト生成AI(ChatGPT)の選択を通して――(小六、自作教材)
◆ 国語科学習指導案『ミニ芥川賞作家になろう』――テキスト生成AI(ChatGPT)の選択を通して―― 山本裕貴 七四
◆ AI時代を生きる子供たちへの作文指導の在り方 同 七八
◆ 言語技術教育にとって文章生成AIは有効か 大内善一 八〇
◆ 「書く」技術を提示して、指導・評価する責任を果たす 西山明人 八二
◆ テキスト生成AIはどのような言語技術を見出すのか 安 暁彦 八四
◆ 小学六年生にChatGPTを用いて指導する意義は何か 國府田祐子 八六
◆ 文種の見出し語の理解、使用(選択、具体化による詳述)が言語技術である 柳谷直明 八八
◆ 書く「材料」を自分で集めるのは大変である 上原秀一 九〇
◆ 生成AⅠを活用して物語を「書くこと」の目的と意図 篠原京子 九二
◆ 言語活動と生成AI 井上善弘 九四
◆ 芥川賞(純文学)的作品を書く言語技術――BingとBardの活用比較―― 塚田直樹 九六
◆ 生成AIを活用する際の留意点 渡辺真由美 九八
◆ 子どもの作品の「評価」の問題をどう明確にするか 井上敬夫 一〇〇
◆ 言語技術の習得に向けた「言語活動」の工夫 坂本 要 一〇二
◆ 試行錯誤……トライ&エラーで創作する 川又智子 一〇四
四 授業三 「読むこと」(説明的文章)領域での言語技術指導
教材名 『固有種が教えてくれること』(小五、光村)
◆ 図表等がある論理的文章を読む学習~小学五年生国語科学習指導案~ 瀧沢葉子 一〇八
◆ 図表等がある論理的文章を読む学習――文章と図表等を関連づけて読む言語技術―― 同 一一二
◆ 言語活動は言語技術で上達させる――言語技術を観点にして批評させる―― 冨樫忠浩 一一四
◆ 言い換えと比較に着目して読む――「言語技術Ⅰ」の検討を通して―― 髙木輝夫 一一六
◆ 文章内容理解のための基本的な言語技術 山中伸之 一一八
◆ 「文章と図表を照応させて」読み解く 照井孝司 一二〇
◆ 他教科の学習活動を支える言語技術を身に付ける 髙橋秀一 一二二
◆ 論理的文章の特質を理解させる 大木真智子 一二四
◆ 図や表を用いた文章読解 藤原かおり 一二六
◆ 論理的文章を、図・表・グラフ等の資料と関連させて読む 西山悦子 一二八
五 授業四 「読むこと」(文学的文章)領域での言語技術指導
教材名 谷川俊太郎『うんとこしょ』(小三)
◆ 野口流小出し方式による詩の授業~小学三年生国語科学習指導案~ 岩下 修 一三二
◆ 野口流小出し方式による詩の指導法の継承と発展を 同 一三六
◆ 詩を読むことから創ることへの「橋渡し」となる教材 今井 東 一三八
◆ 素材研究から発問作りへ 松澤正仁 一四〇
◆ 「うんとこしょ」と「どっこいしょ」―言葉の実態を糸口に― 河内昭浩 一四二
◆ 谷川俊太郎の詩に魅了されて―生きることと言葉の関係をとらえ直す― 佐藤洋一 一四四
◆ 詩「うんとこしょ」の群読指導 神部秀一 一四六
◆ 詩の楽しみ方を教える言語技術 増田 泉 一四八
◆ 「どのように音読するか」を考えるための言語技術指導 斉藤美智子 一五〇
◆ 詩が伝えるメッセージを発見・創造する読みを楽しむ学習指導を期待する 平河 力 一五二
◆ 詩に対する積極的な見方を育てる指導 小川智勢子 一五四
◆ 「小出し方式」で言語技術指導――楽しみながら―― 伊藤孝之 一五六
◆ 韻律とイメージを読み味わう詩の学習指導――どう「読む」かを考える―― 小泉尚子 一五八
◆ 文学的文章の学びは実用性に根拠を求めるべき 佐野一機 一六〇
◆ 野口芳宏氏の小出し方式による詩の授業法――『うとてとこ』の応用を探る―― 櫻井智雄 一六二
六 宇佐美寬氏追悼の辞
◆ 教育界の至宝 柳谷直明 一六六
◆ 追悼・宇佐美寛先生―宇佐美寛先生と言語技術教育― 大内善一 一六八
◆ 巨星落つ寂寥敬慕眠る山 糸朗 野口芳宏 一七〇
七 第32回研究大会(静岡・ハイブリッド大会)の報告 渥美清孝 一七三
編集後記 柳谷直明 一七七
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